保険

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保険の加入は安心をお金で買う消費活動の一環です。
この消費の無駄を最小限にするために保険の必要性の吟味や本当に必要な保険等を紹介し、消費の見直しをして頂きたいと考えています。

始めに断わっておきますと、私は保険に対して懐疑的であり、全体として保険を否定したりデメリットに着眼した内容が多いことをご了承ください。
確かに、保険は万が一に備えて必要ではあります。しかし、その万が一は具体的にどれくらいの確率であるのか、万が一が起きればどれくらい金銭的に負担になるかまで踏み込んで考えられていないのが現状だと思います。

保険屋さんやパンフレットにある数値を見て、正しい判断をしているつもりかもしれませんが、騙されている可能性もあります。
数値は事実であっても不利益となる数値は見せなかったり、小さく断り書きをして見えなくすることが容易だからです。

例えば、がんは2人に1人(確率1/2)という話は聞いたことがあると思いますが、この数値は生涯のうちにがんになる確率です。
年齢別でみると70歳以降にがんになる確率が約9割です。裏を返せば70歳までにがんになる確率は1割です。

70歳や80歳のことまで考えて保険に入る方は少ないと思うので、がんになる確率は1割と考えた方が正しいかもしれません。
このようにがんは2人に1人という数値だけで鵜呑みにすると、間違った判断をしがちです。

そういうこともあり、保険については本当に必要なのかという視点を持ちつつ、選び方やおすすめの保険を紹介します。

保険選びに入る前に知っておいてほしいこと

どういう保険に入ろうかと考えるより前に、保険が本当に必要なのかと疑うこととから始めてください。
保険は何かの不安やリスクに対して備えるために役立ちますが、不安やリスクは際限が無いので気にしだすと膨大な数の保険に加入したくなります。当然、その不安を抱えたまま保険の窓口に行くとカモにされます。

保険選びの問題点 保険を選ぶ前に本当に必要なのか考えられていない?
生命保険や医療保険は不要かも!?理由3つを紹介します

また、どんな保険があるのかを大まかに知っておくことが重要です。
加入する側にとって良い保険は保険屋さんからすると利益の低い保険になることが多いので、ある程度の保険の知識が無いと良い保険を全く認知せずに保険に加入してしまうかもしれません。

民間保険の種類一覧~保険の全体像や各保険の特徴や違いを把握しよう~

死亡保険

死亡保障がある保険を死亡保険、もしくは生命保険と言いますが、保険と言えばこの死亡保険が最も認知度が高いでしょう。
保険料も高いものが多いことから、保険会社も力を入れている保険でより慎重にならねばなりません。まずは死亡保険の選び方や死亡保険の種類を知り、窓口で騙されないようにしましょう。

窓口に行く前に必読!騙されない死亡保険の正しい選び方を紹介
死亡保険の種類一覧表~各種違いを分かりやすく整理して紹介~

次に死亡保険で代表格になる「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3つを深く知る必要があります。
まずは違いを明確にしたのち、それぞれのメリットやデメリットを理解すると間違いなくお分かりいただけると思います。

定期保険と養老保険と終身保険の違い
養老保険とは?加入するメリットとデメリットを理解しよう
終身保険とは?加入するメリットとデメリットを理解しよう
誤解!!「終身保険のメリットは掛け捨てでないこと」は間違い

保険は本来利益を得るための金融商品では無いですが、死亡保険は「養老保険」や「終身保険」等は貯蓄性があり資産運用の側面もあります。
そこで、税金や資産運用としての死亡保険の良し悪しも紹介していますのでご覧ください。

死亡保険の所得控除と死亡保険金の税金について計算事例を用いて紹介
コスパの良い生命保険は何?保険料の期待値か費用対効果を徹底分析

団体信用生命保険、いわゆる団信と言われる住宅ローンを組む時に加入する保険も死亡時にローン返済免除されるので死亡保険の一つです。
家をローンで買う人は大体強制で団信に入らされますが、中には入らなくてよい場合があるとどうしたらよいか迷うと思いますので、団信に入るべきか否かの記事を書いています。
また、団信に入るにしても気を付けてほしいことがあるのでご紹介します。

団体信用生命保険には入らない?民間の生命保険との優劣を比較
団体信用生命保険に入る時にやっておくべき5つのこと

医療保険

医療保険に入る前に必ず知っていてほしいことは公的医療保険の種類と内容です。日本は公的医療保険が充実しているため、基本的に民間の医療保険は不要です。そのことを知ってください。
また、保険会社は「がんは2人に1人」といったミスリードをさせて医療保険に加入させようとするので、医療保険がどれほど重要な役割があるのかを検証しました。医療保険で保険金がどれくらい貰えるのか(期待値)を試算しましたのでご覧ください。

医療保険に入る前に必見 公的医療保険の種類と保障内容の違い
医療保険は本当に必要か?保険金の期待値を知って見直しましょう

上の記事を読んでも民間の医療保険が必要と思われた方は、医療保険の代表格である終身医療保険のメリットデメリットを知っておいてください。
そして、傷病保険という保障内容が少し似ている保険があります。混同しないように違いを頭に入れておいてください。

終身医療保険とは?加入するメリットとデメリットを解説
傷害保険とは?傷害保険と補償が似ている医療保険との違いを解説

自動車保険

車を持っている方なら殆どの方は入っている自動車保険
私は絶対に加入すべきと考えているので加入すること前提で、保険料節約のポイントや保険料が安い保険会社を独自調査しましたのでご紹介します。

ここで差がつく!自動車保険料節約のための5つのポイント
見積もりして算出!!安い自動車保険ランキング

就業不能保険

働けなくなった時に保険金が給付される就業不能保険が最近注目されています。
病気になると病院代が負担になりますがそれよりも働けなかった場合の給料減の方がダメージ大きいです。医療保険よりもずっと役に立つ保険だと考えています。
「就業不能保険」「収入保障保険」「所得補償保険」のように似ていて違うもの、似ていて似ているものがありますので、区別できるように違いを明確にしています。

就業不能保険に入ろう!加入するメリットとデメリットを紹介
何が違うのか?就業不能保険と収入保障保険と所得補償保険の違い
おすすめの就業不能保険や各社内容の違いを紹介~14つの保険を調査~

個人賠償責任保険

未成年の自転車の事故などによる高額賠償が発生したことから、個人賠償責任保険が注目されています。
自転車走行中も含む日常生活で起こった損害賠償に肩代わりしてくれます。保険料は月に150円程度ですので入らない手はありません。

個人賠償責任保険は便利!絶対入るべき保険!何故なら…
個人賠償責任保険の入り方とおすすめランキング~32種類調査~