個人賠償責任保険は便利!絶対入るべき保険!何故なら…

公開日 2017年9月30日
更新日 2019年4月7日
個人賠償イメージ

「個人賠償責任保険ってどんな時に役に立つの?」
「保険料がどれくらいなの?」
このような疑問を持つ方に必見の記事になっています。

個人賠償責任保険はその名の通り、人に怪我をさせたり、人のものを壊してお金を払うことになった時、助けてくれる保険です。
非常に便利であり、入っておいて損はない保険と言えます。

私も加入しており、数多ある保険の中で、絶対に入るべき保険と断言できる数少ない保険です。
そこで、この記事では個人賠償責任保険の利便性や必要性を具体的な事例を用いて説明します。

個人賠償責任保険とは

人に怪我をさせたり、人のものを壊したとき、お金を払って損害を償わないといけません。
例えば、歩行中に人とぶつかって、怪我を負わせたり、バッグの中にあったカメラを壊した時、自分が悪い場合は損害を償うことでしょう。

これを賠償と言い、その時に助けてくれるのが個人賠償責任保険です。
後で説明しますが、自転車で怪我をさせたときも対象になるなど、適用範囲は広いです。

基本的には相手に支払うものですので、自分が怪我をしたり、自分のカメラが壊れても保険金は出ません。
そして、個人賠償責任保険は誰もが入るべき保険と私は考えます。

個人賠償責任保険は絶対必要

別の記事にて、生命保険や医療保険の期待値や還元率を用いて計算してコストパフォーマンスや必要性を論じてきましたが、個人賠償責任保険では行いません。
(参考 コスパの良い生命保険は何?保険料の期待値か費用対効果を徹底分析医療保険は本当に必要か?保険金の期待値を知って見直しましょう)

その理由は相手に支払うもので支払いを避けられないからです。
もし、自分が人の高額なものを壊したり、人に大きな怪我をさせた場合、思わぬ多額のお金を払わないといけません。相手に支払うので、払いませんでは済まされません。

また、支払い額が読めないのも理由の1つです。医療保険や生命保険は自分のためであり、何に備えるがある程度明確です。
しかし、賠償関係は備える対象やその金額はピンきりです。1つ有名な事例を見てみましょう。

損害賠償高額事例

高額事例イメージ

当時小学校5年生だった少年(15)が乗った自転車と歩行者との衝突事故をめぐる損害賠償訴訟で、神戸地裁は、少年の母親(40)に約9500万円という高額賠償を命じた。5年近く前に被害に遭った女性(67)は、事故の影響で今も寝たきりで意識が戻らない状態が続いているだけに、専門家は高額賠償を「妥当」と評価する。
引用 - 産経ニュース 【関西の議論】母親驚愕「息子の自転車事故の賠償金9500万円」の"明細"は… http://www.sankei.com/smp/west/news/130713/wst1307130001-s.html

子供が起こした自転車事故で、1億円近い額が賠償金になっています。
もし、保険に入ってなかったら、私たちのような一般人は払える額ではありません。

このようなことが起こるのは稀だとは思いますし、加害者にならないように日頃から気をつけることも大切です。
それでも、起こってしまう可能性は0ではありません。

そういった不測の事態に備える保険です。
不安を煽り、保険商品を勧めるのは不本意ではありますが、保険料は安いので是非入りましょう。

個人賠償責任保険は便利!適用事例

自転車事故イメージ
  1. 自転車で走行中に歩行者とぶつかって怪我を負わせた
  2. 買い物中に誤って商品を落として破損させた
  3. 飼っている犬が他人を噛んで怪我をさせた
  4. 自宅の水漏れにより階下の家に損害を与えてしまった
  5. 誤ってベランダから物を落としてしまい、歩行者にケガをさせた
  6. 子どもが誤って友達にケガをさせた
  7. 子どもが誤って他所の車をキズつけた

など、故意ではない過失全般が対象です。
自転車事故も対象になります。自転車保険を別で入る必要はありません。適用範囲を全て知るのは困難なので、適用外になる事例を知っておくほうが重要です。
対象外の事例は以下の通り

  1. 地震もしくは噴火またはこれらによる津波の事故
  2. 環境汚染に起因する事故
  3. 被保険者の故意による事故に対する損害賠償
  4. 同居している親族に対する損害賠償
  5. 職務遂行に直接起因する損害賠償
  6. 他人から借りた物、預かっている物に対する賠償責任
  7. 航空機、船舶および車両、または空気銃以外の銃器の所有、使用または管理に起因する損害賠償
  8. 暴行または殴打に起因する損害賠償

あくまで一例であり参考程度でお考えください。ただ、基本的に「普通対象外だよね」と思えることばかりということがわかると思います。契約時は約款をよく読み、お金が支払われない事項をよく理解しましょう。

保険料はいくらなの?

家族全員

個人賠償責任保険の入り方とおすすめランキング~32種類調査~で詳しく説明しますが、月に150円ほどです。上記の沢山の損害賠償をカバー出来るのに安いですね。

しかも、なんと1契約で家族全員カバー

保険によって様々ですが、一般的には、同居している家族と別居の子供が対象です。
約款を見てみましょう。

(1) この特約における被保険者は、次の①から⑥までのいずれかに該当する者をいいます。
① 本人
② 本人の配偶者
③ 本人またはその配偶者の同居の親族
④ 本人またはその配偶者の別居の未婚の子
⑤ 本人が未成年者または責任無能力者である場合は、②から④までのいずれにも該当しない本人の親権者、その他の法定の監督義務者および監督義務者に代わって本人を監督する者(注1)。ただし、本人に関する事故にかぎります。
⑥ ②から④までのいずれかに該当する者が責任無能力者である場合は、②から④までのいずれにも該当しないその者の親権者、その他の法定の監督義務者および監督義務者に代わって責任無能力者を監督する者(注2)。ただし、その責任無能力者に関する事故にかぎります。
(2) (1)の本人と本人以外の被保険者との続柄は、損害の原因となった事故発生時におけるものをいいます。
(注1) 監督義務者に代わって本人を監督する者
本人の親族にかぎります。
(注2) 監督義務者に代わって責任無能力者を監督する者
責任無能力者の親族にかぎります。
引用 - 損保ジャパン日本興亜「傷害総合保険ご契約のしおり・約款集」 http://www.sjnk.co.jp/~/media/SJNK/files/kinsurance/yakkan/syougai1701_yakkan.pdf

と、少し小難しく書いてありますが、家族も適用されますので、誰かが入ってればオッケーです。 つまり、一世帯でたったの150円で済むわけです。ジュース一本分ですので、期待値やら保険を実際に使う確率は…など考えなくていいでしょう。

保険を使う時は示談代行をお願いしましょう

弁護士に相談

示談代行とは、賠償額の交渉を保険会社が代わりにやってくれるサービスです。殆どの保険商品についています。
当事者同士で話をすると揉めます。怪我を負わせたりしているのですから、加害者は強くは出れないですし、金額が吹っ掛けられる可能性もあるでしょう。
やはり、示談は第三者の保険会社にやってもらうべきです。

逆に、示談代行する場合、勝手に賠償額を決めてはいけません。

カメラを壊し、10万のカメラだって言われれば、納得して「うん」と言いそうですが駄目です。
お金を支払うのは保険会社であるため、保険会社が納得しないといけません。私たちが納得しても仕方ないのです。示談代行はそのためにあります。勝手に承諾してしまうと支払えない可能性があると約款にもあるので、注意しましょう。

まとめ

個人賠償責任保険に入っていれば、家族が事故を起こしたとき、保険会社に連絡すれば示談から賠償まで助けてくれます。 しかも一世帯に月々150円程度と安いので、迷わず入りましょう。

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