初心者のための証券会社おすすめランキング~投資信託編~

公開日 2018年3月3日
更新日 2019年9月1日
証券会社ランキングイメージ

この記事では今から投資信託を始める方を対象としたおすすめの証券会社ランキングを紹介します。
投資信託を購入しようと思えば、一般的には証券会社で口座を開設しないと購入出来ません。初めて投資をする方なら、証券会社って何?どこがいいの?と悩むと思います。

身近に投資をする人がいれば相談出来るので良いですが、中々そういう人はいないので、googleで検索して自分で調べることになるでしょう。
しかし、検索でヒットする記事には広告手数料が高いものを優先的にランキング上位にしているものもあり、信じ切ってしまうのは危険です。

そこで、この記事では優劣を出来るだけ数値化することで、根拠を明確にしてランキング付けをしています。 何故おすすめなのかを理解出来ますし、優劣の数値を見て自分にあった証券会社を選択することも可能ですので、納得のいく選択が出来るでしょう。

因みに、私のサイトでは広告料に応じたランキング付けは行っていませんが、意図的に操作されたランキングに思われた方はご連絡下さい。間違いは修正します。

証券会社おすすめランキング 投資信託編

証券会社で投資信託を購入する際、大切なポイントで下記3つです。

選択肢が多いこと
手数料が安いこと
検索しやすいこと

理由についてはランキングの後で説明しますが、この3つのポイントでランキング付けを行っていることを頭に入れておいてください。
そして、対象は選りすぐりの無いように大手5社、準大手2社、ネット証券大手7社の合計14社でランキングを作っています。

順位 証券会社 取扱い数 ノーロードの数 検索
項目数 純資産総額 買付手数料 トータルリターン(1~5年) シャープレシオ(1~5年) インデックス運用
1 楽天証券 2541 1258(50%) 19
2 SBI証券 2562 1238(48%) 12 △(ソート可)
3 マネックス証券 1112 676(61%) 20
4 カブドットコム証券 1007 588(58%) 19 × ×
5 SMBC日興証券 1008 449(45%) 17 △(ノーロードのみ) ×
6 松井証券 355 349(98%) 9 ×
7 岡三オンライン証券 282 169(60%) 10 △(良し悪しのみ) △(良し悪しのみ)
8 東海東京証券 394 75(19%) 8 △(1年まで) ×
9 GMOクリック証券 62 62(100%) 8 -(ノーロードしかない) × ×
10 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 567 52(9%) 8 △(ノーロードのみ) ○(3年まで) × △(国内株式のみ)
11 岡三証券 316 49(16%) 6 △(ソート可) △(ソート可) △(ソート可) ×
12 大和証券 537 21(4%) 9 △(ノーロードのみ) ○(3年まで) × △(国内株式のみ)
13 野村證券 822 ?(カウント不可) 6 × × △(ソート可) × ×
14 みずほ証券 415 ?(カウント不可) 7 × × × ×
2018年3月3日 マネスマ教室調べ

全てのランキングは上記の通りです。基本はノーロードの数が多い順であり、僅差の場合は取扱い数の多いもの、それも僅差の場合は検索機能で優劣をつけています。
上位3位だけ、少し詳しく紹介します。

おすすめベスト3


取扱い数:僅差で2位
ノーロードの数:最多で1位
検索機能:項目数多い 必要な項目全て有

データで見る限り文句なしの1位です。取扱い数とノーロードの数はSBI証券とほぼ同等ですが、検索機能が使いやすい所が決めてでした。
特に、シャープレシオが検索で絞れる所はポイント高いです。リスクに対するリターンが見合っているかを計る大事な指標ですからね。


取扱い数:最多で1位
ノーロードの数:僅差で2位
検索機能:項目数多い シャープレシオでの絞込みが不可

既出の通り、取扱い数とノーロードの数は楽天証券とほぼ同等ですが、シャープレシオの絞込みがソート(順位づけ)のみのため、楽天証券の方が検索しやすいと感じました。
ただ、SBI証券の方が会社の規模は大きいことや、検索は楽天証券で、購入はSBI証券で…といった使い方も出来るので、どちらでも良いでしょう。私はSBI証券をメインに使っています。


取扱い数:3位
ノーロードの数:3位
検索機能:項目数は最多 必要な項目全て有

取扱い数やノーロードの数で3位になりました。ただ、数があればあるほど良いというわけでも無いので、口座を開いておく価値は十分にあります。
また、検索項目は多く、必要な項目を全てカバーしているので、使いやすいと感じました。

以上が今回の調査により決まったベスト3です。
ネット証券が上位に来ていますね。SBI証券か楽天証券を選んでおけば問題ないでしょう。

調査した日が変わるとまた別の結果になる可能性もあるので、気になる方は自分でも確認してみてはいかがでしょうか。

ランキングの解説

繰り返しになりますが、ランキング付けで着眼した所は下記の3つになります。

選択肢が多いこと
手数料が安いこと
検索しやすいこと

では、何故この3つなのか、3つだけで良いのかについて解説します。

取扱い数が多いこと

選択肢が多い

取扱い数が多ければ選択肢が多く、欲しいものが見つかります。
勿論、取扱い数が少ないと駄目というわけではありません。証券会社が良い商品だけを厳選していることも考えられます。

しかし、逆もありえます。証券会社の都合の良いものばかり扱っている可能性もあります。
その判断は様々な投資信託を見ているからこそ分かるので、まずは取扱い数の多い証券会社から始める方が得策でしょう。

そして、私はインデックス運用の投資信託をおすすめしていますが、インデックス運用の投資信託は想像以上に少ないです。
楽天証券でみますと、国内株式の投資信託が総数437に対し、インデックスの投資信託は83です。
さらに検索条件で絞込みをすると少なくなります。意外に選択できる投資信託は少なくなるので、数の多い所でをおすすめします。

手数料が安いこと

小銭

手数料が結構痛いんです。
利回り5%を目指している投資なのに、手数料に2%取られると、4割も持っていかれることになります。
なるべく購入手数料は低い方がいいです。

しかし、購入手数料が低いと証券会社は利益が減ります。証券会社にとってはあまり扱いたくは無い投資信託になるでしょう。
特にノーロードという、購入時の手数料が無料になる投資信託もあります。
このノーロードの投資信託を多く扱っている=その証券会社の買付手数料は総じて安いと考えます。
よって、手数料の安さはノーロード数で順付けしました。

ただし、投資信託の取扱い数が少ないとノーロードも少なくなるのは必然であるため、ノーロード数/取扱い数でノーロードの取扱い割合も出しています。
参考にしてください。

検索しやすいこと

検索

どんなに良い商品をたくさん扱っていても、発掘できる検索機能が無いと宝の持ち腐れです。そのため、検索のしやすさも考慮する必要があります。
検索のしやすさとは検索項目の多さと欲しい検索項目があることです。

投資信託の選び方~初心者でも簡単に実践出来る6つのポイント~のところで説明していますが、下記の項目で検索をかけて絞りこみます。

  • 総資産
  • 買付手数料(ノーロード)
  • トータルリターン(1年3年5年)
  • シャープレシオ(1年3年5年)
  • インデックス運用orアクティブ運用

絞り込み条件が少ないと思った通りの投資信託を探し当てにくくなるので、これも重要です。

ただし、検索はしてもそこで商品を購入しなければいけないということはありませんので、ランキングには大きく影響させていません。
検索と購入は別々の証券会社でも全然構いません。

よって、ランキングは取扱い数とノーロード数を中心に順位付けをし、同レベルの場合のみ検索しやすい方を上にしました。
余談になりますが、証券会社以外にも投資信託の検索が出来るサイトがあります。

投資信託|モーニングスター 株式投信情報サイト

個人的には少し使いづらいですが、投資信託の評価を客観的に行っている会社であり、信頼できるサイトです。是非活用しましょう。

証券会社の企業規模や知名度では判断しない

心理的に企業規模が大きく、知名度が高い証券会社を選びたくなる心情は分かります。
大手だと安心感があるので選ぶ方もおられると思います。

しかし、結局買うのは投資信託ですので、どこで買うかよりもどの投資信託を買うかが重要です。
そして、ここで挙げているSBI証券や楽天証券は取り扱い数も多く、大手にしか無い商品はほとんど無いので大手から買う必要性は全くありません。

また、大手なら店頭もありますし、アフターフォローにも期待しがちですが、100万や多くても1000万円程度の投資金額である我々から手数料を取っても数万円程度であるため、そんなに気にかけてはくれないでしょう。
気にかけてもらっていると思っても、実は高い手数料のものを買わされていただけだったというオチの可能性もあります。販売員も利益を出さないと生活出来ないのですから当然です。

よって、企業規模や知名度は考慮していません。
どうしてもというのであれば止めませんが、投資信託を購入する際は手数料をよくチェックするようにしましょう。

1つに絞る必要はない

書類を書くイメージ

ランキングは作りましたが、1つに絞る必要は全くありません。口座は1人いくつでも持てますし、基本的に口座開設費や維持費は無料です。
欲しい投資信託があれば、口座をどんどん開きましょう。私も8口座持っています。

しかし、NISA口座は別です。
NISA口座は1人1つまでです。
毎年変更は出来ますが、1度商品を購入すると、その年は口座を変えれません。
NISA口座を開設する場合はランキングを基に証券会社を1つに絞りましょう。

まとめ

投資信託を始めるなら投資信託やノーロードの取扱い数が多いSBI証券や楽天証券がおすすめです。
しかし、口座管理手数料は無料ですので、どんどん口座を開いて使ってみましょう。

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