MVNOが安い5つの訳 不安な人は要チェック
前項、携帯代が高い理由でも、触れた通り、MVNO(格安SIM)の活用で携帯代(スマホ)を下げることが可能です。
簡単に見積もると、3000円ほどは節約出来ます。
安いのは不安という方もおられると思いますので、何故安いかを説明します。
MVNOとは
MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で、「Virtual」と有るように、自社で通信設備は持たずに、
移動通信サービスを提供する事業者です。
上図の通り、通信設備を持たないため、通信の枠をレンタルします。そしてユーザーには主に携帯端末に挿すSIMカードを提供することで、通信サービスを行っています。
昔は(といっても最近であるが)キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)やウィルコムとかしかなく、提案されるキャリアの
プランの中しか選べませんでした。パケホというパケット定額時代に入り始めた頃から、料金が何処も横並びということもあり、値段の差別化が無くなってしまいました。
ネットをするとすぐ何千円といく時代から、4000円で使い放題は安いと感じました。しかし、使おうが使うまいが、携帯代が2000~3000円→固定で7000円台に大幅アップです。
そして、それが今問題となり、安部首相が「携帯料金等の家計負担の軽減が課題」とし、携帯代を下げる対策が出てきています。そのひとつがMVNOです。
どれだけ安いのか
人気の高い楽天SIMの場合、3GB/月で972円です。ゲームとかYouTube等の動画を見ない方は十分に足りる容量です。今はパケホは無くなりましたが、それでも、キャリアなら通信料金だけで5000円ぐらいするので、劇的に安いです。
MVNOが安い理由は5つ
1つは価格競争が起きていることです。
通信設備不要のため、初期投資が低く、どんどん新しい企業が参戦しています。
今では数十社あるほどです。他社より安くする作用が働くので、価格が安くなります。こういったことは服や家電などで
当然起こっていることですが、携帯でもようやく起こってきています。
2つ目は店舗とサービスも最小化にすることで、人件費やその他諸経費を
削減しているからです。
店舗を持たないネットバンクやネットショップ等が、店頭価格より安いことを想像して頂くと分かりやすいと思います。
ネット申込み中心だと自動でシステム処理が可能のため、人件費はかなり削減出来そうですよね。
また、店舗代もバカにならないでしょう。特にMVNOは実物を見る必要が無いため、ネットだけで十分だと思います。
3つ目は、通信設備をフル活用しているからです。
通信枠を借りるわけですが、利用者の量から、枠を最小限にしてコストを抑えています。
イメージで言うと、満員電車でしょうか。無駄に車両数を増やしてガラガラ状態で運行するよりも、減らして、
満員状態で運行する方がコストは削減出来るでしょう。個人的には満員電車は嫌ですが。
こうして、回線を限界まで使い倒すことで、安くすることが可能です。
4つ目は、プランが豊富であることです。
冒頭でもあった通り、何十社のMVNO会社があり、さらに、通信量が1,2…10GB/月と細かく選択出来たり、パケホや電話し放題などもプランも豊富です。
豊富ということは、不要なものを省いたり、適切なプランを選びやすくなり、それが料金削減へと繋げられます。
5つ目は、端末代を含めていない、純粋な通信量のみであるからです。
詳細は前項の年々高くなっている?携帯代が高い理由で説明済みですが、端末代は自分で用意する前提のため、通信料金のみで勝負が出来、無駄なコストを発生させていないようにしています。
実際、キャリアとMVNOで同じ端末、同じレベルの料金プランでは1,500円ほどしか差が出ない結果となっています。
しかし、これらは、裏を返せばデメリットにもなります。
キャリアと比較してサービスも少ないですし、通信速度も遅いです。
不必要な通信スピードのために多くのお金を費やすのは無駄ですが、ゲームや動画を見る人はストレスになるでしょう。MVNOの選び方で詳しく説明しますが、安くはなったが不満も残り、ただのやせ我慢にならないよう、じっくり検討しましょう。
余談ですが、使い方はSIMカードを差して、初期設定しなければいけません。
ちょっと面倒ではありますが、説明がネットや説明書が付くので、大丈夫です。機械が苦手の母も独力で出来ていましたから。
まとめ
MVNOは価格競争により、徹底したコストカットで、格安を提供出来ています。しかし、 それはMVNOのデメリットにも繋がるので、よく理解し、ストレスの無いようにしましょう。