初めての方必見!格安SIM(MVNO)の選び方 3つのポイント
この記事は格安SIM(以下MVNO)が選択肢に入り、何を選ぼうか悩んでいる方向けになります。
MVNOは一般的なプランで通信費1000円/月ほどになり、お金の節約に大変有効ですのでおすすめしています。
当サイトの趣旨とは異なりますが、すすめるからにはMVNOの選び方も説明する責任があると考え、私の体験も交えてお話します。
MVNOのプランはシンプルなものの、サービス会社が乱立しており、500社以上、主要な所だけでも30社はあります(2017年7月 当サイト調べ)。
人によって求めている物が違うため、何処がいいとは一概に言えません。しかし、初めてMVNOを選ぶ方にとっては、何に着眼して検討すればいいのか分からないと思います。
この記事では初めての方に知っていてほしいMVNOの選び方の3つのポイントを説明します。是非、ご参考にしてください。
着眼点は3つ
費用も大切ですが、同じようなプランなら価格の差はあまりありません。
そのため、一旦価格は無視して下記3つのポイントに着眼しましょう。
- SIMの種類(docomo系/au系/SoftBank系)
- 一月の通信量
- 速度制限の条件
1.SIMの種類(docomo系/au系/SoftBank系)
まずはSIMをdocomo系、au系、SoftBank系のどれにするかを決める必要があります。
SIMとスマホには相性があります。SIMの形は同じであっても、他のキャリアのスマホで使えないようにするために、ロックをかけています。
そもそもSIMはご存知でしょうか。
下記写真ような、白い板に金色の金属が埋め込まれたものをSIMと呼びます。
MVNOが提供するのはこのSIMであり、スマホや携帯に差すことでサービスが利用できます。
このSIMに対して電話番号が割り当てられています。
SIMさえ持っていれば、基本的にどのスマホ、携帯電話であっても同じ番号やサービスが使えます。
話を戻しますが、docomoのスマホであればdocomoの通信しか使えません。技術的には使えますが、意図的に使えないようにロックをかけています。
理由は定かでないですが、動作保証するためとか顧客の囲い込みのためでしょうか。
そして、MVNOはキャリアの回線をそのまま使うため、docomo回線を使ったMVNOであればdocomoのスマホが使えます。
いいかえれば、docomoのスマホであればdocomo回線を使用しているMVNOしか選べません。ほとんどのMVNOはdocomo系/au系/SoftBank系のどれか一つにしか対応していません。
折角色々検討し、MVNOの会社を決めても、MVNOがdocomo系、スマホはau系であれば使えず、選び直しになりかねません。
そのため、まずはどの系にするのかを決めることが一番最初になります。
■スマホを持っていない方
スマホを持っていなければ、当然ですが回線の制約は無くなんでも選べます。
そこで、私はdocomo系をおすすめします。理由はMVNOの種類が多く、選択の幅が広いからです。
下記、MVNO会社の一覧をご覧ください。
docomo系
- 楽天モバイル
- BIGLOBE
- IIJmio
- OCN モバイル ONE
- mineo
- DDM mobile
- QTmobile
- LINEモバイル
- LIBMO
- DTI
- U-mobile(U-NEXT)
- J:COM
- イオンモバイル
- ロケットモバイル
- 匠モバイル
- エキサイトモバイル
- nuroモバイル
- ASAHIネット
- BIC SIM
- NifMo
- LinksMate
- hi-ho
au系
- UQ mobile
- mineo
- QTmobile
- IIJmio
- イオンモバイル
- BIC SIM
SoftBank系
- QTmobile
- b-mobile
- U-mobile
価格.comさんに掲載のあるMVNOを並べただけです。SoftBank系はあまりに数が少なかったので、検索して追加しました。
圧倒的にdocomo系が多いことが分かると思います。その分プランもたくさんあり、自分の使い方にあったものが選べる可能性大です。
■スマホを持っている方
SIMフリーのスマホの場合、問題ありません。選択肢の多いdocomo系を中心に選びましょう。
キャリアで使用していたスマホの場合、そのキャリアと同じものを選びましょう。しかし、docomo系が多いのでau、SoftBankの方は困ると思います。どうしても利用したければ、ロック解除すれば利用可能ですが、使う電波領域の違いの関係でパフォーマンスが下がる可能性もあります。
スマホを買い替えることも視野に入れるといいかもしれません。国産でなければ安いものがあります。
当サイトは選択肢が豊富なdocomo系を推薦します。紹介もdocomo系の会社になりますのでご了承ください
2.一月の通信量
通信量は今使っている携帯で、一月どれくらい使っているのかを調べた上で
決めましょう。ここが、費用削減の要ですので、ギリギリを狙いましょう。
家でWi-Fiを使えば、さらに減らせるでしょう。
調べることは簡単です。
■android
設定>無線とネットワーク>データ使用
といけば上記画像の画面が出てくるはずです。
①で期間を選択していただき、 ②に通信量の合計が出てきます。先月分を確認して、それを目安に決めると良いでしょう。
悩んだら3GB/月がお勧めです。プラン変更は無料の所が多いので、それで余るようでしたら変更すればよいだけです。
ちなみに、基本的には通信量超えても追加料金は発生しません。しかし、通信速度の制限がかかり、満足に利用出来なくなります。LINEぐらいなら大丈夫ですが、googleマップはイライラさせるほどに遅くなります。当然、ネットサーフィンもイライラで、動画なんてもってのほかでしょう。それでも良いなら、制限がかかっていても使えます。
3.速度制限の条件
通信速度制限の条件ですが、これが一番注意すべきで私も失敗しました。
一月の通信量は決めて頂いたと思います。この通信量を超えると速度制限されるのはキャリアでもお馴染みで、大概の人は理解しているでしょう。
しかし、MVNOには3日間等の短期間での通信量でも上限が設定され、超えると速度制限されるものがあります。
例えば、以前の楽天モバイルの場合(2017年3月1日に撤廃)、3GB/月のプランで3日で540MBを越えると、3日間通信速度が制限されました。
単純計算で3GB÷30日=100MBなので、3日で540MB制限は妥当ではありますが使い方によってかなり制限にひっかかります。
上の図をご覧ください。横軸に日にち、縦軸に一日の通信料を表した棒グラフです。
毎日均等に通信したパターンでは、通信量を超えると制限されますが、すぐに解除されることが分かります。
普通3日の制限はこのイメージを持つことと思います。
一方、一日に集中して使ってしまったパターンはどうでしょう。
この例は1,2日は全く使わず、3日目に540MBを使う設定です。
図で見て分かる通り、速度制限が解除されるのは3日後になります。
ここまで極端な例は無いにしろ、休日とかに一気に使う方は540MBを使い切り、すぐ制限がかかります。
そして解除に期間がかかり、使いたいときに使えない状態になります。
結局、月の通信量は余っているのに、制限されてしまう状態が多いということになります。
私がそうでした。繰り越し分すら使いきれず、毎月全て繰り越した状態でした。
私のように、初めての方はこれを軽視したり、見逃しがちです。
悪いことにプラン変更で対応しにくく、MVNOの会社を変更するはめになります。調べたり比較することも容易ではありませんので、よくよく確認しましょう。
その他
オプションやサービスはそこまで注意する必要はありませんが、端末が豊富であったり、プランに電話し放題があったりと特徴があるので、そこも注意しましょう。
また、通信速度ですが、これははっきりいって分からないです。調べて下さってるサイトがあるので、参考にして頂きたいですが、回線の枠を広げたりと各社改善をしているので、調査の時期や、地域によって結果が変わってくると思います。
データSIMの場合、解約手数料は基本無いので、一旦無視しておき、使ってみて不満があれば他に移りましょう。そもそも格安SIMは遅いのが普通です。
契約時の注意点
MVNOを選んで契約となった際、いくつか疑問が出てくると思いますので、代表的なものを以下で簡単に説明します。
SMSをつけるかどうか
SMSとはショートメッセージサービスの略で、電話番号を使ってメッセージ送れるサービスです。電話が出来るプランであれば自動でついてきます。
ショートメッセージなんか使わないから要らんわってことで、私は付けなかったら大失敗。
実は、電話とネット通信の回線は分けて管理しており、電話回線の通信が無いと、端末は回線を探し続けるため、電池が物凄い勢いで減ります(セルスタンバイ問題)。
SMSは電話回線であるため、付けていると解消されます。
セルスタンバイ問題は端末によって左右されるので、持っている、買おうとのしている端末を調べてください。特に古い端末、国内向けの端末は注意です。
スマホとセットで契約するなら問題ないでしょう。
他にもLINE認証や電波のつながりが良くなるといったメリットもあるそうです。
たかだか100円ほどの差なので、心配ならつけましょう。
SIMカードのサイズ
SIMカードはサイズが色々あり、持っているスマホによって変わります。スマホの形式を入れてgoogleで調べばすぐに出てくると思います。
サイズを間違えるともう一度SIMを送ってもらう必要があり、追加費用も掛かります。十分注意しましょう
まとめ
まずはdocomo系/au系/SoftBank系のどれにするかを一番に決めるましょう。次に一月の通信量と3日の通信量制限に着眼してプランを選んでください。特に3日の通信量制限は使い方によってはかなりきつい制限になります。は細心の注意を払って検討下さい。