スマホを持ちながら携帯代を安くする3つの方法

公開日 2017年9月1日
更新日 2018年4月22日
携帯代イメージ

この記事では携帯代を安くする方法を紹介します。
携帯代って高いですよね。私が若いころは携帯代が2000円ぐらいだった記憶がありますが、今では7000円ぐらいでしょうか。
家庭を持つまで気にしていませんでしたが、7000円が結構大きな金額であり、家計に大きなダメージを与えていることに気づきました。

携帯代が高いのはスマホにしているからであるので、やめてガラケーにすればよいのですが、LINEや外出先でのネットサーフィン、アプリの活用等が当たり前となっている我々にとって、スマホをやめるのは至難の業です。

そこで、スマホは持ちつつ携帯代を安く済ます方法を紹介します。
方法は大きく分けて下記の3つあります。

  1. 携帯電話をMVNO(格安シム)に変更
  2. 携帯電話を通信用にMVNO、電話用にキャリアの2台持ち
  3. 通信用ポケットWiFi、電話用にキャリアの携帯電話

キャリアと比較して、一つ一つメリットとデメリットを整理したので見ていきましょう。

1.MVNOオンリー

MVNOオンリー

分かると思いますが、キャリアとは解約してMVNOの新しいSIMに交換する方法です。

メリット

  • 値段が安い。1500円/月(端末代抜き)
  • プランが多く、適したものを選べる
  • 違約金もない(通話SIMは有り)

機種が手元にあれば、月額が1500円/月を切ります。最も安く済ませるならこの方法が良いでしょう。
しかし、通話(約40円/1分)が高いので、電話使用頻度の高い人は高くなる可能性あります。2つ目の方法を取るか、MVNOにも電話し放題プランもあるので、それを選びましょう。

事業者が多いため、プランも多く自分に合ったものを選べるのも魅力です。
既出の通り、電話し放題もありますし、データ通信が多い方は通信量の上限が高いものを選ぶなど自分の使い方に最も適したプランを選べる可能性が高いです。

さらに、地味に素晴らしいのが解約金が無い(電話SIMは有)ことです。使ってみて嫌になればすぐ止められます。
私も何度か解約して乗り換えています。
キャリアですと2年縛りが一般的で、しかも2年ジャストで契約を切らないと自動更新でさらに2年縛りが永遠と続きます。
格安SIMにはそれが無いのはうれしいですね。

デメリット

  • 通信速度遅い。しかも各社バラバラ
  • サポートは手薄
  • 災害時が不安(杞憂?)

当たり前ですが、通信速度が遅いというデメリットがあります。
YouTube等の動画を見る人にははっきり言ってすすめられません。また、ゲームをする方もあまりすすめられません。
私は暇潰しにゲームをしていた時、通信が止まってゲームが出来ないというのはあまりありませんでしたが、快適ではないことは確かです。

単純に遅いってだけでなく、通信速度が各社バラバラで、使う場所や時間帯、さらに日々状況が変わるため、ネット情報だけじゃ判断出来ないところも悩ましいです。使ってみるしかありません。

サポートも手薄です。基本的にインターネット等で自分で調べて買います。店頭で相談しながらというのもありません。
注意点は携帯機種(端末)やスマホによってSIMカードのサイズが異なっています。これを最低自分で調べられないといけません。

そして、不安な所は災害時に電話が使えるかです。キャリアのように通信設備が無いので、いざって時にキャリアユーザーが優先され、使えないかもしれません。杞憂かもしれませんが。

向いている人

普段電話をしない、動画も見ない、ゲームもあまりしないがスマホは必要な人向け

2.通信用MVNO+電話用キャリア

MVNO+キャリア

スマホにMVNOのSIMを入れます。もう一つ携帯機種(ガラケーなど)を用意して、それにはキャリアのSIMを入れて使います。キャリアの方は電話プランのみで契約することで、スマホ(MVNO)+ガラケー(キャリア)とする方法です。

メリット

  • キャリア934円+MVNO900円と2000円を切る(端末代抜き)
  • キャリアの電話が使える。家族と電話無料を多用している人は特に恩恵あり
  • 通信費は利用料金に応じて多くのプランから選べる(1と同じ)

1よりも基本使用料が上がりますが、キャリアと比較すればまだまだ安いです。
ガラケーの通話プランは無料通話分が付いています。ちょっとした連絡で電話を使う方はトータルで見てお得になる可能性も十分にあります。

そして、電話はキャリア回線で残せるので、家族との電話が無料となる制度を利用している方はメリットあります。
上であった災害時に電話が使えるのかといった不安も無くなるでしょう。

言い換えれば、2台に分けることでキャリアとMVNOの良いとこ取りが出来ます。
その他メリットは1と同じですので、説明を割愛します。

デメリット

  • 端末が2台になる。
  • 値段は1より高くなる。
  • 通信速度遅い。(1と同じ)
  • MVNOのサポート手薄(1と同じ)

大きなデメリットは携帯端末が2台持ちになることです。
私も2台持ちですが、結構邪魔になります。ポケットに携帯を2つ入れるのは邪魔なのでまずしないでしょう。
そうすると1つは鞄に入れたりするのですが、あまり使わないと鞄に入れっぱなしで充電を忘れてしまいます。

いざ使おうとしたとき、充電が無い、後数%しか電池残量が無いといったこともしばしばありました。
あまりにも使わない人は向いていないかもしれません。

その他デメリットは1と同じですので、説明を割愛します。
MVNOを選択している時点で通信速度の遅さとサポートの手薄さは覚悟しなければいけません。

向いている人

動画は見ない、ゲームもしないが、スマホは必要で、通話も少しする人、もしくは災害用としてキャリアの電話を残したい人

補足

2に興味ある方のみご覧ください。
上記端末2台持ちのデメリットを解消する方法があります。
それは、スマホをデュアルSIM端末にすることです。

簡単に言うと、1つの端末(スマホ)にSIMを2枚差すことができます。
タイプがシングルスタンバイ(DSSS)とデュアルスタンバイ(DSDS)、デュアルアクティブ(DSDA)と3種類あるのですが、2つ同時に受付待機状態(スタンバイ)出来るDSDS DSDAがお勧めです。
DSSSはSIMの切り替えが必要で、常に片方しか電話の受付状態できません。

今後、このデュアルSIM端末が勢力を強めていくでしょう。すみませんが詳しくはご自分で調べてください。
進化が速く、この記事の更新頻度では時代についていけないからです。
キーワード:デュアルSIM、DSSS、DSDS、DSDA

3.通信用ポケットWiFi+電話用キャリア

wifi+キャリア

スマホにキャリアのSIMを入れたままですが、契約プランは電話のみにします。そして、別にポケットWi-Fiの契約をして、スマホのWi-Fiと繋げてインターネット等の通信を出来るようにする方法です。

メリット

  • 通信が速い、通信規制なし
  • キャリアの電話が使える
  • 家庭のインターネットとまとめられる(安い)

モバイルPCで使うためのものですので、通信速度が速いです。通信制限も基本無し(3609円/月→7GB制限あり)です。
これにより、MVNOの大きなデメリットが解消させます。通信をよく使い、通信速度は妥協出来ない方ならありでしょう。

当然ながらキャリアの電話が使えるメリットもあります。通話プランを自分の適したものに出来るでしょう。
また、家のパソコンのインターネットとまとめると家のインターネット代を0円にすることができます。

デメリット

  • 機器が2台持ち
  • 上記2つより格段に高い ポケットWiFi4,263円or3609円+電話用キャリア934円
  • ポケットWiFiの解約手数料あり

デメリットは端末2台持ちです。大方上記2で書いた通りですが、一つ異なるのはバッテリーの持続性です。
モバイルWi-Fiは減りが速いです。同じ2台持ちでも通話用のガラケーなら1週間ほど持ちますが、モバイルWi-Fiなら2,3日が限度でしょうか。
そして、どちらかが電池が無くなるとデータ通信が使えないので、常に2台分のバッテリーに心血注ぐ必要があります。

肝心のコストも高いです。ポケットWi-Fiだけで4000円越えてきます。合計で約5000円です。
一人暮らしで家にインターネットを引く必要が無い人はポケットWiFiでまとめると大きくコストダウンできます。
家でインターネットを引く方はコスト的なメリットはほぼ無いと思ってもらっていいでしょう。

向いている人

コストを犠牲にしても通信速度、通信量を上げたい人
一人暮らしで家のインターネットも兼ねることが出来る人

比較表

上記の内容を表にしてまとめたのか下記になります。

料金 機器・端末 ネット通信 電話
MVNOオンリー 1500円/月 1台 遅い MVNO
通信用MVNO 電話用キャリア 1834円/月 2台 遅い キャリア
通信用ポケットWiFi 電話用キャリア 4543円/月 2台 速い キャリア
出典
「docomo 料金・割引」(http://www.nttdocomo.co.jp/charge/)(2017年7月23日に利用)
「楽天モバイル 料金表」(http://mobile.rakuten.co.jp/fee/)(2017年7月23日に利用)
「GMO とくとくBB」(http://gmobb.jp/sp/wimax/)(2017年7月23日に利用)

上の表はあくまで一例です。この比較表を見ると、安い方法はそれなりのデメリットもあることが分かります。
安くていいものは無いってことですね。何を犠牲にするかをよく考えて選びましょう。

私は総合で見て、2番のMVNOとキャリアの2台持ちです。電話はいざという時のためにキャリアにしておきたかったことと、通信速度は遅くてもよいと考えていたからです。加えて、家でインターネットを引いていたので、ポケットWi-Fiでまとめることも不可でした。

しかし、上でも述べた通り充電が面倒であり、鞄に入れっぱなしになりガラケー(キャリア)の方を充電し忘れたため、電源が落ちていることが多々あります。
電話はほとんどしないので、電源が落ちていてもあまり困りませんが、電車の遅延等で会社に遅れる時、電源があるかどうかでひやっとしたことが何回かあります。

携帯機種代(スマホ 端末)が高いことも忘れないで

あくまで忘れないでほしいことは、携帯機種代(端末やスマホのこと)が入っていないことです。はっきり言って、今のスマホ、代表格であるiPhoneは高機能ですが高価格です。8万円もします。

8万円のiPhoneを2年で変えるとすると、8万円÷24ヶ月で3333円/月になります。格安SIMで通信費を抑えてもスマホにお金をかけると思った以上の節約になりません。
8万円あれば安いPCは買えます。PS4なら2台買えます。それだけ高い金額をスマホ(端末)にかけていることになります。

スマホも年々進化し、最近は安くてそこそこのスペックのものもあります。
スマホ(端末)代を抑えることも重要なポイントであることを忘れないでください。

それでも最新の高機能なスマホが欲しい方はキャリア一本をおすすめします。
実はキャリアの携帯代が高いのは携帯機種(スマホ 端末)代が基本料に乗っているからであり、スマホをどんどん買い替える人ならそこまで高くありません。
詳細は下記リンクをご覧ください。

まとめ

MVNOを活用すれば従来の料金と比較して5000円以上節約しながらスマホが使えいます。毎月のことなので、一年で6万、10年で60万と節約の効果は絶大です。
しかしその分、通信速度が遅かったりとそれなりのデメリットもあります。闇雲に安さを求めず、自分が最低限必要なことを把握し、我慢出来るレベルに抑えて活用しましょう。